若い人に急増中の「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」

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若い人に急増中の潰瘍性大腸炎とクローン病ってなに?

 

最近、若い人に急増していると言われている炎症性腸疾患は、広義には腸に炎症が起きる全ての病気を指しますが、狭義においては「潰瘍性大腸炎」や「クローン病」の事を指し、両方ともに発症原因がまだはっきりと究明されておらず、厚生労働省が認める難治性疾患となっています。

 

潰瘍性大腸炎もクローン病も、男性に多く見られる傾向がありますが、どちらも死に至る確率は非常に低いです。

 

<広義における主な炎症性腸疾患>

 

感染性腸炎(赤痢、チフス、サルモネラ、病原大腸菌、腸結核など)、虚血性腸炎、放射線性腸炎、腸型ベーチェット病、急性回腸末端炎、粘膜脱症候群、単純性(非特異性)潰瘍、非特異性多発性小腸潰瘍、その他

 

 

潰瘍性大腸炎とは?

 

潰瘍性大腸炎は原因不明の腸炎で、浅い潰瘍を大腸全体に起こしてしまう難治性の病気で、原因究明のため各国で研究がおこなわれています。今の段階では複雑な遺伝子異常が絡み合って起きるとされています。

 

特徴は直腸や肛門から炎症が始まり、次第に大腸の口側に進展して連続的に病気が進んでいきます。連続性の病変が特徴的で、炎症は浅く広くです。

 

症状は下痢に伴う粘血便(粘液と血が混ざったもの)が特徴的で、重症になると発熱、血便、腹痛が見られ、さらに進行するとショック状態に陥る事もあります。潰瘍性大腸炎は基本的に大腸にのみ炎症を起こし、その他の消化管にはほとんど影響を与えませんが、腸管外合併症といって、眼の病変や皮膚の病変、関節炎や肝臓の障害などを伴う事があります。

 

発症頻度は急激な増加傾向にあり、現在日本では10万人を超す患者がいると言われています。それでも外国に比べると発生率は低いとされています。

 

潰瘍性大腸炎の治療法は?

潰瘍性大腸炎の治療法としては、内科的治療が原則となり、主に投薬(点滴)治療がメインとなりますが、生命の危険がある場合や、その人にとって利益となる面が多ければ、外科的治療である手術をする事もあります。ただし手術の場合、大腸をほとんど切除してしまうので、術後は便の回数が増えてしまうといった事もあります。

 

また最近では、日本で開発された治療法「白血球除去療法」というのが注目を集めています。

 

クローン病とは?

 

クローン病も潰瘍性大腸炎と同様に、原因不明の炎症性腸疾患です。主に若い人が発症しやすく、女性では10代で発症してしまう事も多いです。欧米ではクローン病の発生頻度が高く、日本の約10倍となっています。

 

クローン病の特徴は、消化管のどこにでも発生し、潰瘍の深さが深い事が大きな特徴です。時には潰瘍は腸を貫き、皮膚や他の部位の腸と繋がってしまい、瘻孔(ろうこう)という形をとる事があります。また痔瘻といって、お尻の周りに瘻孔を伴う炎症が、多く発生する事もあります。

 

クローン病の症状は腹痛、下痢、発熱、肛門部痛、お腹のしこり、腸閉塞などです。また血便や小児では成長障害が見られる事もあります。

 

クローン病の治療法は?

クローン病の主な治療は内科的治療となり、栄養療法といった消化のほとんど必要のない、もしくは全く必要のない栄養剤を使っての治療と薬剤による治療を行います。

 

外科的治療である手術は、クローン病に伴う合併症(腸閉塞や瘻孔による腹膜炎など)が発生した時のみに行います。

 

クローン病が内科的治療を中心にしているのは、クローン病は主に消化管のいずれかの部位(主に小腸)に発生するので、たとえ発生場所を切除したとしても、数年後にはまた別の場所がクローン病となる可能性が高いです。

 

そしてその度に切除していくと、小腸はどんどん小さくなり栄養吸収が悪くなり、慢性の栄養障害となる恐れもあるからです。潰瘍性大腸炎と比べると、非常に治療するのが難しい病気です。

 


 

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